2016年8月28日日曜日

MOVIE:Sing Street



1985年、不況下のアイルランド・ダブリンが舞台。両親の不仲や転校先でのイジメによって人生のどん底を感じている主人公14歳のコナー。ロンドンの音楽シーンをTVで見ている時だけが幸せを感じられるひと時。ある日、街で見かけたラフィーナに一目ぼれしたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナー、楽器の猛特訓と曲作りの日々が始まった。コナーの心に芽生えた恋心と音楽への好奇心が、大きな情熱へと変化していく。



80年代のUKロック、バンド、ファッション、恋、友情、家族との関係。その時代がリアルタイムで青春時代だったわけではないけど、胸をぎゅーっとつかまれっぱなしでした。当時って未熟が故に、嫌なことがあるともう人生の終わりくらいに悩んだりするんだけど、そんな中でもカルチャーや友達、恋によって灰色の毎日がきらきらとまばゆいばかりのものに変わったりもする。そんな甘酸っぱい青春時代を思い出して彼らを見ているとちょっとしたシーンでも涙が溢れてきてしまいました。

登場人物も主人公コナーをはじめ、バンドメンバー、コナーが恋するラフィーナ、コナーのお兄ちゃん、脇役だけど美術の先生まで魅力的な人がたくさん。バンドメンバーの個性あふれるキャラクター達には笑わせてもらいました。中でもお気に入りは漫画などでもよくいる何でもできてしまう主人公の相棒的なエイモスくんと地味に目立ちたがり屋、キーボード担当の黒人のンギグくん。ンギグくんはもっと掘り下げて欲しかったな〜(他のバンドメンバーたちもですが、、)

主人公コナーくんはストーリーが進むにつれてどんどんかっこよくなっていきましたね。

ラフィーナちゃんはエッジの効きまくった美少女!いつもパンツスタイルなのが◎デニムオンデニムスタイルがかっこよかったな。いつも大人びていて強い印象だけど、終盤で初めてコナーくんに愚痴を言ってしまうシーンには泣かされました。コナーくんがあのとき立ち去ったのは弱いラフィーナちゃんを見たくなかったんだろうな。彼自身も精神的にまだ未熟だったし。そんな10代の描きかたもぐっとくるポイントでした。

あとは何と言ってもコナーくんのお兄さん。彼の存在はコナーくんにとっても映画を観ている観客にとっても非常に大きい。もうどれだけ泣かせるんだと言いたいです😅

音楽はもうとにかく全編通して最高です!
80年代のバンドの曲(デュランデュラン、ジャム、クラッシュ、スミスetc...)も良いのですが、なんといっても彼らのバンド、シングストリートの曲が素敵すぎます。
80年代UKロックの良いとこ取り!な曲たちには思わず映画館で体が動きそうになりました。映画観終わって渋谷のタワレコに直行してサントラ購入しました☺︎

ジャケットが圧倒的に良いので輸入盤を購入したのですが、中ジャケットは映画の名場面の数々の写真が載っていて、それを観て映画のことを思い出して愛しい気持ちがこみ上げてきました。


映画の中でも一番好きな曲「Drive It Like You Stole It」この曲が歌われるシーンは映画の中でも屈指の名場面だと思います。

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